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フライバード復活記 その5

フライバードってどんなバイク?って思うでしょ

今日は歴代モデルを年表形式で御紹介します

まずメーカーである土井産業は1944年に名古屋市中区で創立されました

現在は弊社と同じ愛知県小牧市に位置します

1951年バイク産業に着手します

コレが記念すべき初期モデルTN

ガーターフォークにオープンロッカーと全時代的です

OHV142cc

1951年まだバイクメーカーは乱立しておらず黄金期を向かえる前です

それにしても少し古臭いイメージです
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それもそのはず

翌年にはAB型が発表されます

TNはABの布石のようなモノだったのでしょう

数ヵ月後にはここまでモダンなバイクを造り上げたのです

1952年式  AB型の登場です

パンフレットも超モダンです

満を持して登場したAB型はPRも含め素晴らしくスタイリッシュでした
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これは偶然私が個人的に所蔵している当時の原本

この仕様書は今回の復元に大いに役立ちました
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事細かに特許出願事項について書かれています
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この写真に違和感を感じました

どうやら写真を掲載する時180度方向を間違えたようです

実際は転地逆転が正解
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そして翌年220ccまで排気量を増大したAC型が登場

ベルクランク式と言われるリアショックを有します

この年開催された名古屋TTレースにTN AB ACの三台が出走しますが残念な結果となります

名古屋TTに関しては面白い記事が書けそうなのでまたの機会に
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翌54年はモデルチェンジは無くAB ACの併売がつづき更に翌年1955年AD型が登場します

250cc  12HP

前年度より近畿をはじめ全国に販売店を持つフライバードでしたがこの頃既に売上は激減

静かに下降が始まります
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1956年 AE型が登場

まさかの2サイクル

125cc  6HP

この頃既に迷走がはじまっています

OHV でそれなりの排気量を有しゴージャスだったイメージから一転します

私の手元にある当時の土井産業のエンジニアのメモ書きの内容からも深刻な状況がうかがえます

ですがそれは土井産業だけの事ではなく各バイクメーカーが造っては消えていった年代なのです

当時愛知県で80社近くメーカーが乱立したと言われていますが現在はバイクメーカーなど一社もありません
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1956年最終モデルであるET型登場

250ccOHCとかなり奮闘し現代的な物に仕上がったのですがこの年をもって土井産業はバイク産業から
撤退します
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瞬く綺羅星達の一つであったフライバード

しかし不死鳥は蘇りました

つづく
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