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メーカー里帰りプロジェクト

1952年式 土井産業 フライバード AB型の再生を行っております

依頼主は製造元であった土井産業さん

メーカー里帰りレストアと言う名誉な仕事を与えて頂きました

プロジェクトは車輌の捜索から始まりました

詳しいレポートは今後一つにまとめた物にしていく予定です

現在は欠損している部品などの複製作業を行ったり塗装などをしております

試作車輌と思しき個体で謎だらけですが数少ない文献などを紐解き解釈を加え作業を進めて来ました

アンダーブラケット製作記です



鉄鋳物で出来たアンダーブラケット

このAB型はフロンと周りの構造が非常に個性的なつくりをしている
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酷使されたのかクラックだらけである
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油と錆びにまみれた鋳物は修繕が大変困難
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裏には鉄板でガセットが追加されている
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インナーチューブはロウ付けされており分解できない
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ぐにゃぐにゃに変形しており左右のフォークとステムシャフトの関係もめちゃくちゃ
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何故このような修理がなされたのかある仮説がたっているが今はまだ書けない
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溶接を試みたがあえなく失敗
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それどころかガセットをはがしたらバラバラになってしまいそうだ
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今回は鉄板を組み合わせて忠実なレプリカを製作することになった
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この部分に関してはオリジナル部品の組立構造上どうにも腑に落ちない点があった

とても付け焼刃な物で試作品であろう可能性が高まる
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どちらにしろそのままレプリカを製作する事はできても組立に支障があるので若干ニュアンスを変更する
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裏側に補強リブがあるのでそれも再現

全て溶接とリューターでの削りで
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ここにはV字の段が付く
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こんな感じだろう
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オリジナルの裏側
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コチラがレプリカ

若干形状が違うのが分かると思います

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ならべてみるとこんな感じに
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後は細かい仕上げに入ります

車輌の再生記事は随時更新していきますのでお楽しみに
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